2007年にハワイへ行った社員旅行記。初めての海外旅行で、感想や印象を記載しています。 ANTIDOTE JOURNEY -アンチドーテジャーニー-

悶絶珍道中!?会社トリオのハワイ旅行記

三日目:ハワイ時刻25日(日)8:00

相変わらず不調そうなOgaさんを尻目に、単身朝イチでダイアモンドヘッドへ

んん…?

朝ふと目を覚ましたら、Ogaさんが何やら動き回っていた。

調子良くなってきたのかな…!?
と思ったら、何のことはない…ただトイレに行っただけのようだった…。
相変わらず不調そうだ…。

その後Takさんが起きて、Ogaさんは寝ていると言うので二人だけでホテルの朝食を食べに行った。
『将軍』といういかにもな大フロアで、和風のメニューがズラリと並んだバイキング形式の朝食だった。


バイキングの食べ方といえば!

俺は少量で色んな食材を大量に抱えてきて一気に食べるタイプなので、
たちまちテーブルの上は朝食なのに豪勢なフルコースディナーのような按配に
牛乳も久しぶりに飲んだ気分だったな~。


さて、ここで、俺は一つやろうとしていることがあった。

タイミング的に『今しかない!!』と思っていたんだけど、
それは『ダイアモンドヘッド』に登ること。

登山を好む者としてはハワイに来て当然の所業ですな!(・∀・)

11時くらいにはオプションの『釣りツアー』なるものに行く予定があったので、
行くなら一番ベストなタイミングだと思ったのだ。

少々急ぎ足な旅にはなるけど…

まあこの登山の話は旅行プランを練っていた時から話していたことだったんだけど、
TakさんもOgaさんもこればかりは乗り気ではなく『お一人でどうぞ』という感じだったので、
俺も単身登ってくることにしたのだ。

しかし急遽Takさんにこれから登ってくるってことを伝えたもんだから、
Takさんは「えっ、マジで…?」って感じで返してきた。

この後釣りツアーが入っているから大丈夫なのかということなんだろう…

でも俺が見積もった時間的には十分ゆとりはある試算だったので、迷わず俺は「行ってきます」と伝えた。



このハワイ旅行をして、初めて単身で遠方まで出かけるシーンだったかもしれない。

英語もほとんど話せないし多少不安はあったけど、俺は'OLI'OLIバスに乗り込んだ。

向かっている途中にそのダイアモンドヘッドがそびえ立つ姿を拝見できたのだが、
思っていたよりも雄大にそそり立っていたので、
ほんとにあんなところのてっぺんまで2時間で登って帰ってこれるのか!?
と多少不安にはなったけど、もう後戻りは出来ない。



行く途中、突如として雨が降り出してきた。

…結構なザアザア降り( ; ゚Д゚)

おいおい、雨は慣れっこになってはきているけど、
これから登山をするのにはマズいんじゃないか!?と少しあせったけど、
いつもの通り雨だったようで、バスが山の上の方まで登って来る頃には完全に止んでいた。

バスである程度のところまでは登ってくれるんだけど、まあホテルから15分くらいだったかな?
目的地に着き、俺は意気揚々とバスから登山口に降り立って、一番手で山の方に向かい始める。
(とはいっても初めからバスには俺以外2人しか乗っていなかったが)


まずはふもとのダイアモンドヘッドの立て札をパシャリ!



この時点で山から下りてくる人達も結構いたんだよな、だいぶ早朝から登っていたんだろうなあ。

俺も意気揚々と歩き出した。

俺はやっぱり一人は強い方なんだろうな、清々しくて気持ちが良くて、
久しぶりの山登りで気持ちが昂ぶっていたのもあるだろうけど
一歩一歩踏みしめるようにして歩いているだけで、一人でも楽しかった。

時間に追われているせいもあり、池袋を闊歩している時並の速歩だったが…


道はなだらかで、ハイキングコースのようであり、たんたんとした道が続く。



登山客は登る人も下る人も結構いて、
大体人種の割合的にはアジア系の人達が半分、アメリカンな人達が半分くらいだったかな…
下りてくる人達をうかがってみたんだけど、小さな子供連れのファミリーが結構いて、
みんなあまり疲れたーって表情はしていない。

道のり的にやはりあまり大したことはないのかもしれない。

そんなことを思いながら登っていたら、だんだんと道が細くなってきて、うねうねと険しくなってきた。
登る人と下りる人がすれ違うのがやっとで、
俺は速歩で歩いていたため色んな人を抜かしながら歩いてきたんだけど、
道が狭いために前方にいたアメリカンな学生だろうか、外人の人達を抜かすことが出来なくて、
じれったい思いをしながら後ろからついて行った覚えがある。

まあそんな感じで、でも時間的には30分かからなかったかな、もう大分高めの所まで登ってきていて、
見渡す景色も景観が広がってきていた。



画像中央部よりやや右側にある場所が一体何なのか気になりながら登っていたっけかなあ。


そして、何やら急に訪れた、勾配の激しい長ーい階段

うへっ、これ登るのかよ…(´Д`;;)
とか思いながら、でも登らなきゃ頂上は見せてやらないぞ、ということらしいので、
軽く無茶して1段飛ばしで登っていたら、さすがに息があがってきた。


でも何となく予感はしていた。
もう頂上のすぐ近くまでは来ていることに。


洞窟のような暗い岩の中に入っていって、
また何やら人工的な螺旋階段を登っていったら、ようやく表に出られた。


と思ったら、もうそこは頂上だった!!


おーーっ、見晴らしがいいーー!!

   

どうでしょうこの眺望!!


と同時に、周り人多すぎ!!( ; ゚Д゚)


狭い頂上の部分に人がひしめいていたので、若干興ざめな感じも…

でもグルッと360度見渡してみて、はるか彼方の山の裾の方の集落を発見したりすると、
そういうところで生活している人達のことに思いを馳せたりして、感慨深い気持ちになった。

ハワイの中でも田舎と呼ばれるような場所で、異国の人達はどんな暮らしをしていて、
どんな気持ちでどういう風に毎日を過ごしているんだろう… と。


ザッと見渡しながら、でも時間は気になるところなので、
落ち着かない旅ながら俺は早々に下山することにした。

往復で所要時間1時間もかからなかったな…

ほんと『登山』なんて仰々しいもんではなく、誰でも来れるハイキングコース的なものだった。
(まあ逆にそうじゃないと困ってしまったわけなんだけれども)

帰り際に、日本人の登山客だろうか…
小さな子供二人がいて、弟の方かな、何やら駄々をこねていて、
お姉ちゃんの方が「早く来なさい!!」とか言って怒ってて、ビシッ!!と叩き、
弟が泣き喚いていたのが印象的だったな…



さて、下山を済まし'OLI'OLIバスに乗り、
考えてみたら俺は誰と会話をすることも一言も言葉を発することもなく
一人旅を終えることが出来たわけで、安心したような何か物足りなかったような。

でも短い時間ながら行ってきて良かった、と満足してホテルに戻ったら、
相変わらずOgaさんはぐったりしていた。

釣りのオプションも、初め行こうかどうか迷っていたけどやはり無理だということで、
部屋で静養していることにしたようだ…。

正直凄く残念だったけど、でも仕方ない…

俺は出かけたTakさんを待って、釣りのツアーの時間まで暇を潰していた。

次なるオプショナルツアーは、海釣り!

AM11:00、
俺とTakさんは釣りオプションツアーの迎え待ちをしていた。
前日のシーウォーカーツアーの件があったから、どんな車で来るのか分からない…

と思ったら、ちょっと経って来たのは普通のワゴンだった。
まあ釣りツアーならそう大規模なものでもないんかな?
フランクな外人の運転手の車に乗ったら、中に3~4人ほどの日本人の客と思しき人が先に乗っていた。

前日の華やかなツアーを思い出すと、どことなく殺伐とした感じに思えた。

早速車は走り出し、『どこへ行って釣りをやるのかなー』と思っていたら、
ちょっと経って着いたところは、何と先日行ったワードウェアハウスのすぐ近くの湾(?)だった。

どうもこのツアーは扱いがぞんざいな感じで、
引率するガイドの人も時折急にいなくなってしまったりと、何だか不安な先行きだったな…


ともあれ、手順は何事も無く進行し、これから沖で釣りをするための船にTakさんと俺は乗り込んだ。
先程車の中で一緒だった日本人の人達ももちろん一緒に乗り込んでいる。

いざ出発する段になって、メンバーを見てみたらアジア系の人達が結構乗り込んでいた。
言葉を聞いてみた感じ、恐らく中国人の団体だろう。

そこで、突如ガッチリした見るからにワイルドな外人さんが出てきて、注目!とばかり、手を叩く。

どうやらいかにもアウトローな感じのするこの人がツアーのガイドを務めるらしく、
これからする釣りについて、カタコトの日本語を交えて説明をしだした。
Takさんは聞いていて、釣りの心得があったから大体は理解したらしいんだけど、
俺は釣りはほぼビギナーだった上に英語もさっぱりなので、大半はよく分からなかった…。

ここに元気なOgaさんを連れてきていたらどんな感じだったかなーと思った。


そしてひとしきり説明を終えた後、ついに船は動き出した。
相変わらず中国人の団体の人達が分からない言葉でペラペラとまくし立て合っていたので、
俺とTakさんは船首の方へと向かって、あたりの景色を堪能することにした。



見る見る間に船は陸地を遠ざかり、沖へ沖へと進んでいく。




ハワイの沖を船に揺られながらの光景を堪能するのは新鮮だったので飽きることはなかったが、
さすがにだいぶ沖の方へと揺られていくと、
おいおい一体どこまで向かうんだ…?とちょっと気になりだした。


とそこで、突然ガイドの人が何やら叫び出した。

「Oh!」

ん? 何だ何だ? もしや船に何か異常が!?
と思ったが言葉のニュアンスとガイドの人の笑みが漏れている感じからして
それはさすがに違ったらしい。

どうやら、近くで巨大なクジラを見かけたらしいのだ。

どれどれ… とばかりに、指差す方をじっとにらんでいると…





イタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!


クジラ発見!

しかもでかっ…!!

出てくる瞬間に潮をプシューッと吹いたりして、出現の前兆が分かったりするのだ。

しかしあんなにでかいとは…

この船の真下辺りまで来て、体当たりとかされたらヤバイんじゃないか…?
とまた不吉なことを思っちゃったりなんかもして。

しばし乗船した一同は、釣りそっちのけでクジラの挙動に見とれていた…。

仕事中でも拝めないようなマジ面で釣りに勤しむも…

さて、画像から見ても分かるように、
はるか彼方にようやく陸地が見える…ってほど沖まできた後、ようやく船は止まった。

と同時に、それは釣り開始の合図でもある。

Takさんと俺、そして一同は早速釣竿を取り出し、餌を付けて
(ちょっと心配していたけどミミズを使ったりとかはしなかった)
海にえいやっ!とばかり放り込む。

ずーっと海底の方まで糸を垂らし、
着いたと思ったらそこから2~3回リールを巻き上げてそこで待機するというのだが、
その海底まで着いたという感触を得るのがなかなかに難しかった…

風も強く、糸は海底の方まで行っても遠くに流されればそれだけリールから糸は伸ばされ続けるので、
どのあたりで海底まで辿り着いたのかの感触が掴みづらかったのだ。

それに、大分竿が風に煽られるせいで、
これは魚が食いついた感触なのか!? ただ風に流されてるだけの感触なのか!?
が分からなく、一匹でも釣れればそれは分かるんだろうけど、
なにぶんビギナーなもので、そんなところでも翻弄されていた…


仕事中でも拝めないようなマジ面

そんな時、物凄いアクシデントが起こった。

何と、Takさんと俺、他の人2人の、計4人の釣り糸が下の方で絡み合ってしまったのだ。

しかも、ガイドの人が引き上げる感触からして、
どうやら魚がどれかにかかってるんじゃないかという…!?

慎重に各々リールを巻いていくと…



うっ!!

確かに下の方に何かいる!!( ; ゚Д゚)


それは確かに魚だった。

だが残念、絡み合った糸を解いていき、
アミダクジを引いているような気分で一体誰の竿で釣った魚なのか調べてみたら、
それはTakさんのでも俺のでもない… 他の女性の釣り人の竿であった…(≡д≡)

しかも、ガイドの人が魚を外してくれてたんだけど、食えない魚だったのか…?
その魚はあっさりと、海にポイッと放り投げられてしまったのだ。

ううむ、何にしても残念…


気を取り直して、釣りを再開した。

相変わらず風は強く、全体的にも按配は良くなく、魚を釣った!という歓声の声はまばら…


そんな折、俺とTakさんは変なヨットを発見して、そっちの方に気を取られていた。



風が強過ぎて、今にも倒れてしまいそうなヨットである。
乗客全員が倒れる方とは逆の方に身を預けて、重心をずらしていたんだけど、
まずい!!あれは倒れるぞ!!とだいぶ帆が傾いても(それこそ45度未満になるくらい)、
ヨットは倒れることなく進み続けていたのだ。

いくら全員が一方に身を寄せているとはいえ、あんな角度になっても倒れないもんなのか… と
妙なところで感心したりしていた(・∀・)


さて、だいぶ時は経過して…

もう終わりの時間が近づいてきたんだけど、魚… 釣れません。


獲った魚はガイドの人が捌いてくれて、その場で食べられる、ということだったんだけど、
食べるところまでこぎつけていた人は一人いたかな…? くらい。

しかもそのうち恒例の雨まで降り出してきたり、船酔いでダウンする人まで現れてしまって、
だんだんと穏やかに釣りを楽しむムードではなくなってくる…

俺自身、吐きこそはしなかったものの胸にくるものがあって、しばらく手を休めたりしていた。

Takさんは「せっかく来たんだ!!」とガッツで雨が降りしきる中
頑張って釣り竿を握り締めていたんだけど、結局成果は得られなく…

俺達は無念の帰港を果たすことになってしまった…


いやあ… 正直、釣れなかったからということを抜きにしても、
俺的にはこのオプションは、ペケでした。

雰囲気的にも、ファミリーが釣堀で釣りを楽しむようなほんわかとしたものではなく、
真に釣りが好きな人よ…ここに集え!!的なマイナーな雰囲気を醸し出していたので、
趣味とまでは言えない俺からしたら、あまり楽しめる感じではなかった。

ともあれ、無事に大地を踏みしめられただけでも感謝して、俺達は再びハワイへと降り立った。

気を取り直して、クア・アイナへ

ハワイ時刻16:00、転んでもタダでは起きない…

その後、来る時運転手だったんだけど
釣りの時はいつの間にやらいなくなっていたガイドの人がひょっこり現れて、
ホテルまで送り返してくれるというのだが、
俺達はワードの方を回ってから帰る、ということでそれは辞退した。


ワードの方を回ってから帰るには、理由があった。

それは、初日の時は寄っていなかったんだけど、
すぐ近くにKashiさんオススメのバーガーショップ『クア・アイナ』があったので、
そこは帰る前に一度は寄っていこう… と話していたのだ。

またしてもOgaさん抜きの話で彼には申し訳なかったが…
でも寄れるタイミングがもうこの時しかなかったので、俺達は寄ってから帰ることにした。

この時お金を下ろしていなかったせいで持ち金が小学生並しか持ち合わせていなくてヤバかったけど、
何とかハンバーガーと飲み物を頼んだ…(゚∀゚;)

相変わらず注文する時は未知のコンタクトのため、ドキドキもん…
店ではファーストフード以外にもTシャツや帽子なども売っていたのが印象的だったな。

運ばれてきたハンバーガーは、バウムクーヘンみたいな大きさで『でかっ!!』と思ったけど、
中には新鮮な野菜類なども入っていて(自分で具を乗っけてパンの蓋をして食べるのだ)、凄く美味かった。
クア・アイナは日本でも数店あるらしいけど、さすがはハワイ本店!
バーガーでこんな堪能できるとはなあ。


その後、暗くなってきたハワイの景色を'OLI'OLIバス内で眺めながら、ホテルまで戻った。

今思えば、これが最後に乗った'OLI'OLIバスだったんだなあ。
このバスなくして、この旅はなかった。
利便性あって、乗り心地も良くて、ほんとお世話になった。


ホテルでは、やはりOgaさんは寝込んでいた…

持参してきた薬もあげようとしたんだけど、苦手なのか遠慮したのか飲んでくれなかったっけかなあ。

その代わりオレンジジュースを買ってきてほしいと頼まれて、買ってきたりした。
何やらそのジュースが彼はお気に入りだったようで、ハワイで一番美味い!と感じたもの、だって。

それがオレンジジュースとは、ハワイとしては嬉しいことなのかどうか…

最後の晩餐、そして久しぶりに3人集結

とりあえず俺とTakさんは、また二人で夕食を食べてくることにした。

ハワイ、最後の夜に食べた夕食は『ロコモコ』
ハンバーグ丼って感じのやつね。

それが地下にあった店で安くセットであったので、
セットドリンクにビールを頼んで、最後の晩餐を楽しんだ。

味は普通に美味かったなあ(・∀・)

その後、最後のハワイの夜を噛みしめるように、街中をぶらついていた。

  

途中ビーチの方で、事故か事件か?あったのか、ハワイの消防車と思しき車が止まっていて、
ちょっとした人だかりが出来ていた。

結局、何があったのか分からず終いだったけど…


俺達はそのまま、ホテルに戻った。

Ogaさんが少しずつ回復してきたのか、戻った時は寝た姿ではなく起きていた。


久しぶりのOgaさんショット。ポーズをとる余裕も…


久しぶりに3人で色々と談笑することが出来た。

…にしても、一時は帰国後、仕事に差し支えが起こらないかどうか気になったりもしていたけど、
来ると同時に体調悪くして、帰ると同時に回復してきたとは、哀れOga氏…

まあ彼的には、最も行きたかった水族館に行けて、
初日のマリンスポーツは充分堪能できたから思い残すことはなかったらしいが…

ま、この日あった釣りツアーも参加できなくて残念だった、ってほどのものでもなかったしなあ~。

そんなわけで、この最後の日になって初めてまったりと三人で夜を堪能することが出来たわけで、
色々と土産話や闘病生活の話でひとしきり盛り上がった後、最後のハワイのベッドに身を投じたのだ。

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