2007年にハワイへ行った社員旅行記。初めての海外旅行で、感想や印象を記載しています。 ANTIDOTE JOURNEY -アンチドーテジャーニー-

悶絶珍道中!?会社トリオのハワイ旅行記

二日目:ハワイ時刻24日(土)7:30

生臭いおにぎりから一日のスタート、オプショナルツアーへ

おはよう~~…。

何だかんだで寝たのは23時くらいだったかな…

8時間半くらい睡眠時間はとったはずなんだけど、
前日が睡眠薬を飲んで不眠のまま一日中歩き回っていたせいか、疲れはとれきらなく…
朝、会社に行く時並に起きるのがダルかった……。

まあ、この日は朝から豪快に水と戯れるオプションツアーがあったため
気合いを入れて起きるしかなかったんだけど…

俺は、何も食べないままマリンスポーツをするのもどうかと思って、
ABCマートで買ってきた鮭おにぎりを食べておくことにした。


モグモグ…


グッ…


ちょっ…
何だこの鮭の生臭さは…(´Д`;)


味覚が庶民派の俺ですら、このおにぎりは完食しきれなかった。
米があまり美味しくなかったのはまだいいとして、あの生臭さには耐えられんかった…


さて、オプションの集合時間に三人してホテルの前で待機していたわけだが。

どんな車で、どんな人が、どんな形でやってくるのかは分からなかったので、
車がホテルに入ってくるたんびに目を光らせて「あれか!?あれか!?」とざわざわしていたんだけど、
これが一向に目当ての車が来ない…

集合時刻を10分くらいオーバーしてからだったかな、
Takさんが「今呼ばれたぞ。あれだよ、あれ」と言って突然駆け出し始めて。

えっ…と思って俺とOgaさんもつられるまま向かった先にあったのは、なぜか超大型バス

本当に、これ…!?

と思ってガイドらしき人に尋ねてみたんだけど、どうやら本当にこの車で正解らしかったのだ。
俺達はバスに乗り込む。


バスに乗って、行く先はどうやら『カネオヘ湾』というところらしく…
目的地に向かう間、ガイドの人が色々とスキューバの手信号だとか、グループ分けの話だとか、
着いた先での話を色々説明してくれた。

このオプションツアーのメインは『シーウォーカー』というやつで、
宇宙服のようなものを着込んだまま水の中に丸々と潜って水中の景色を堪能できるものなのだが、
その他にも複数のマリンスポーツが体験出来て、色々楽しめるプランになっているのだ。

まあそれはいいとして…


バスの中、寒っ!!( ; ゚Д゚)

冷房ガンガンかけ過ぎ!!

いくら常夏の島とはいえ、そんな厚着してくるわけはないだろうに冷房の冷たい風が容赦なく送られてきて、
俺は持ってきたタオルで体に巻いてかろうじてしのいだが…
他の人は大丈夫だったのだろうか。


それはともかく、何十分だったかな…高速に乗ったりして(こっちでは高速料は無料なのだ)、
ようやく目的の場所へ着いたらしく、バスが停車した。

バスから逃げるようにして降り立って、見渡してみると…


んん… 悪いけど景観でも何でもないなここは……
観光地とも呼べなそうな、小さな港みたいなものが広がっているだけだった…。

まあしかしこんなところでマリンスポーツなんてやるわけもなく、
俺達一行(バスに乗車してた人全員、だいたい20~30人くらいだったかな)は
ちょっとしたクルーザーみたいなものに乗せられて、沖の方へ運ばれていく。


そのカネオヘ湾の方と怪しげな風体をしたOgaさんをパシャリ


そしてこちらも怪しげな風体をした俺と、Takさん、船内の様子。

なぜか海の真ん中でバレーボール!

結構船に揺られていたっけかなあ、
お茶とパンを無料で提供してくれて、それらをつまみながら沖の方へと進んでいく。


ん…

にしてもほんと沖まで来る…


こんな遠くまで来る必要があるのか…!?

まさかこれは実はマリンスポーツと称した拉致を行われている真っ最中なんじゃ!?

と無礼なことを思ったり思わなかったりして過ごしていたら、
やがて、やたらと海の色が薄い海域で、船が止まった。


これが驚いた。

遠浅というやつなのか、かなり沖の方まで来ていたのだが、
そこに凄く水深が浅く、海の色も波打ち際のように薄い場所があったのだ。


この写真を見ればその普通の海との色の違いがはっきり分かると思う

かなりの沖にこんなところがあるとは…

俺らがその眺めを堪能していたら
突然ガイドの人に俺らのグループ番号が呼ばれたので、そちらの方へ向かっていった。


そして唐突に、こう告げられた。


「バレーボールして下さい。」


「はい?」

Takさんも間の抜けた返事を返すしかなかった。

「バレーボールです、バレーボール。」

……


正直、『何を言ってるんだこの人は』と思ってしまった俺。


何が何やら分からず、言われるがままに水着姿になって船から降ろされる俺達…

おっ!!

足が地面に着く!!

のはいいけど、水が冷たーい(゚∀゚;)

水は胸より下くらいのところまでしかなく、ザブザブと歩いていくと、
やがて腰より下くらいまで水位は下がってきた。


ふと前方を見て、笑い合ってしまった俺達。

本当に水の中にバレーボールのコートが用意してある!!

それはなかなかに不思議で面白い光景だった。
海のど真ん中、360度見渡す限りの大海原の中にポツンと立てられたバレーボール用コート。



その頃になってようやく、俺はこれもマリンスポーツのメニューのうちの一つなのか、と気付いた。
パンフレットにはバレーボールもあるなんてこれっぽっちも載っていなかったんだけどな~。

ともあれ、他のグループの人達と共に、本当にバレーボールを始めた俺達。

普通海に来てやるバレーボールといえばビーチバレーじゃないのか…?と思ったんだけど
ボールは本物のバレーボール

初めは義務的にやっていてとても盛り上がりそうもなかったんだけど、
Ogaさんが体を張って水にダイブしながらレシーブしたり、
妙にはしゃいで盛り上げてくれていたっけかなー。

しかし、足が丸々水に埋まっているせいで、全然フットワークが効かない!!
これでどうボールを繋げろっていうんだか(;´Д`)
ボールが3往復もすればいいとこ。

しかしやっているうちにだんだんメンバーが増えてきて、6対6くらいの大規模な形になってきた。

相変わらずOgaさんは最前線で体を張ってくれていて、
Takさんも「Ogaちゃん、ナイス!」とか言って笑っている。
あんな活発的なOgaさん、会社じゃ見られない姿だったなー。

そして、だんだんとバレーボールをやるにつれて、会話こそあまり無いものの
何となく参加している人達に親近感みたいものが湧いて、和気あいあいと楽しむ感じになってきた頃…

ハプニングは起きた。


このバレーボール光景を撮ろうと、水中用装備をしてきたデジカメを取り出したんだけど…

んっ!?

何か調子がおかしい!??

画面が凄く不鮮明になっていて、レンズの動きがおかしくなっている。


…壊れた!?


水に付いたという理由では無さそうだ…
まさか、デジカメをストラップで首からぶら下げてバレーボールをしていたんだけど、その衝撃で…?


ともかく、どういじっても直る気配はなく、
悲しいながら一時俺は戦線離脱をしてデジカメを置いてきてしまった。


これより、俺のデジカメは旅の終わりまで復帰することはなく、
これ以降の画像は全てTakさんやOgaさんのものか、
俺が間に合わせ的に買ったインスタントカメラの画像になるのでご了承下さい…

(ちなみにあれから1ヶ月後の現在、デジカメは修理に出してようやく直った)


あまりしょげているわけにもいかず、俺は笑顔を見せて心の中で号泣しながら戦線に戻ったんだけど、
バレーボールを続けていたら今度は面白いハプニングが起きた。

俺達側のメンバーで、あれは中国人系の女の子だったのかな?
全く喋ったりとかはしていなかったんだけど、突然はしゃいだOgaさんに向けて発せられた黄色い声。

「Ogaちゃーん」


目立ちすぎて名前覚えられてる…!!


そんな感じで、そろそろバレーボールも少し飽きてきたかな… といった頃に、
船の方から俺達のグループ番号が呼ばれた。

どうやらようやく違うメニューが出来るらしい。

マリンスポーツを一通り堪能!

さて、ここからは色んなメニューをこなすことになったんだけど
一つ一つかいつまむと長くなるので、ダイジェストでどうぞ。


・シュノーケリング
足ひれやゴーグルなど装着し、水の中に潜りながら、魚達に餌をやっていく。
初めは慣れなくてサンゴで足を傷付けてしまったりしていたのだが、
水の中はとにかく綺麗で写真を撮れなかったのが本当に惜しくて、そして魚もうようよいて、
餌どころか餌を持った手すらついばんでくるような有様だった…!
けど当初からやりたかったことで、これはほんと面白かったなあ。


・カヌー
パワフルな外人さんにガイドされるがまま、俺達三人で木のカヌーを漕ぐ。
俺は吉祥寺のボートを思い出してしまった…
ただ漕いでいるというわけではなく、気付いたら進んでいたコースは船の周りを一周していた。
何かカヌー体験みたいな感じで、あまり楽しいって感じじゃなかったな…


・ウインドサーフィン
ボードの上に乗り、帆を立てて、手でバランスをとって帆を支えると
その帆の傾け具合や向きによってボードが左右に動くという…
ただそれだけ。
Ogaさんは何度もバシャバシャ水の中に倒れて、難しいのかなーと思ったけど
実際やってみたらそうでもなかった。
まあバランス取りは普段電車の中で吊り革に掴まらずに立つことで慣れているからな~。


・ジェットスキー
初めはガイドの人がカタコトの日本語でアバウトにしか説明してくれなかったので、
操作とか大丈夫かなーと思っていたんだけど、乗ってみたらこれが気持ちいい!!
後ろにOgaさんを乗せたり、反対に俺が後ろに乗ったりしていたんだけど、二人で狂喜乱舞していた。
フルスロットルで水の上をバウンバウンと跳ねながら定められたコース上を疾走する!!
カーブを曲がるのがやや手こずったが、あの爽快感は原チャリでは味わえないな(笑)


・バナナボート
これが一番俺の中で怖かった。
モーターボートに乗った外人のおっさんにロープで繋げられたボートに、
6人くらいでしがみつきながら水の上を疾走する!!
「危ないと感じたら迷わず手を離してください」とか言われていたんだけど、
運転手の外人のおっちゃんが振り落としたくてわざとスピードを出して無茶な運転をしているみたいで…
これ、水中用ベストを着けているとはいえ手を離して水に叩きつけられたらヤバくないか?
ってことで俺は必死にしがみついていた。
最後まで落ちなくて本当にえがったなーあれは…


・シーウォーカー
このマリンスポーツで一番メインのもの。
船とは離れた別の場所に連れられていって、数人の外人のガイドさんにアドバイスを受けながら、
宇宙服の頭にかぶるやつみたいなものを装着して水の中へと潜っていく。
これが凄かった。
外人さんの先導で水深4~5メートルの中を歩いていくんだけど、水の中では会話も出来ないため、
バスの中で覚えたスキューバの手信号を使って合図をしていくのだ。
普通に息は出来て、ゴボゴボゴボと空気の抜ける音が大きかったけど、特に問題はなかった。
外人さんに写真を撮ってもらったり、集まってきた魚に餌をやったりしてて、
俺は餌を食いに来た瞬間を狙って魚に触ったりしていた。
ヌルッとした手応えだったな。



しかし、ほんと不思議で感動的な体験でした。

外人さんも終始笑顔でいい人ばかりだったな…

英語を喋っていた日本人のガイドのおじさんは、ギャグやジョークばかりを言って笑わせてくれていたけど、
あれは水中深くに潜るという緊張感をほぐすためでもあったんだろうな、多分。

そんな感じで、16時くらいまでだっただろうか…
一日の大半をこのマリンスポーツで費やしたんだけど、今思えばこのツアーは、大当たりでした。
本当にやって良かった。
お昼はカレーを提供してくれたりしたんだけど、その味も悪くなかった。

全ての種目を終了し、みんなクタクタになって帰りのバスに乗り込んだ。
もうほとんど寝ていたな、バスの中は…

不調なOgaさんを残し、TakさんとT.G.I.FRIDAY'Sへ

ホテルへ戻ってきて、Takさんは元気に「さあ、これからどこへ行こうか!」という感じだったんだけど、
Ogaさんが何か調子悪そうにしていて、「風邪を引いたみたいだから、ホテルで休んでいる」と言っていた。

確かにマリンスポーツの時は初めて見たOgaさんってぐらいはしゃいでいたけど、
あまり慣れたものではなかったんだろう…ちょっと無理が祟っちゃったのかなと思った…。

ここから三人別行動という形になり、街の中をぶらつきに行ったTakさんと、ホテルに残ったOgaさん、
そして俺はあの水遊びのせいで、あろうことかデジカメプラス、
防水の空港で買った腕時計も大破させてしまったので、新しい時計を調達しに街へ出て行った。


ハワイの街をぶらついていて思ったんだけど、ハワイは本当に雨がパラつく。

天気は晴天なんだけど、通り雨のように一時パーッと降ってくることがよくあるのだ。
でもすぐ止む雨で、ジメッとした感じでもないので、あまり気にせずに街中をぶらつけるようになっていた。


そういえばホノルル付近の歩道にはパフォーマーが多いことにも気付く。
体中を銀で塗りたくって、ピクリとも動かず、一見するとただの銀の像なんだけど、
実は中身は本物の人間なので、時折動いたりして周囲の何も知らない人達を驚かせる。


そしてこの日はなぜかパレードをやっていたりもしていたなあ。




さて、日も暮れてきて、一同はホテルに集まったんだけど、
Ogaさんは相変わらず調子が悪くて横になっているというので、
夜はTakさんと俺だけでご飯を食べに行くことになってしまった。


夕暮れの街並みを歩いて、食べる場所を探す。


サンセットと一緒に撮ってもらったんだけど、あまりにも映りがうまくいったために後で合成疑惑まで出てしまった写真


街中を歩きながら食べる場所について話していて、
「どうせなら一回くらいは高くてもガツッとハワイの中でとびきり美味いところで食べてみたい!」
と俺が声を大に主張して(Ogaさんすまない…)
Takさんの案内の元、ステーキが美味しそうな一つの店に目的地が落ち着いた。

「T.G.I.FRIDAY'S」という店です(後ほど知ったけどこれハワイだけのお店ではなかった…)。



いかにもアメリカンな雰囲気を醸し出した店で、入ってメニューを見たんだけど当然のように全て英字
でも写真が載っていたから、選ぶのには困らなかったなあ。
お客さんも外人さんばかりだった。
映画のセットとしても出てきそうな、フランクなバーのような雰囲気も良かった。



俺はこんな仰々しいステーキのセットを頼んだ。

ご飯好きの俺としては一緒にライスも頼みたかったんだけど、
さすが本場アメリカ領というのか、何とメニューにライスが見当たらなかった…!!

しょうがなくステーキ単品で頼む。

店員さんが焼き加減を聞いてきた(と思った)ので、「ウェルダン」とカタコトの英語で返す俺。
完全に火が通っていないとお腹壊すんすよ、俺…

しかし奮発しただけあって、ステーキは美味かった!(・∀・)
ジューシーで甘みがあって噛み応えあり、ボリュームあり、エビのフライも美味かった。
ライスは無かったんだけど、上の画像右側にあるマッシュポテトがアホみたいに量が多くて、
味もあっさりしていたのでこのポテトがライス代わりとなった感覚だった。

帰る段になって、Takさんと勘定するときはどうしたらいいものかと
旅の英会話本を見ながら相談しあったりとかしていたっけなあ(´∀`)

初めて街中を闊歩したハワイの夜

お互い満腹になって外に出て、貴重な夜をじっくり堪能するかのように、色々見て回りながら帰った。

服とか売っているショップに寄って、Tシャツの種類が結構豊富で値段も高くはなく、
良いデザインの服もあったので、
明日の朝また買いに来ようということで買いたいものの目星だけ付けて出てきた。

道すがら、隠れた名店のように『スパーク』という古着屋がひっそりとあるのを発見して、
知っている人には好まれている結構良い店らしく、
有名人が訪れたり雑誌に掲載されてもいるような店だった。(特に何も買わなかったが)

日本でもあるようなラーメン屋を発見したり、ゲーセンに立ち寄ったりもした。
楽しそうなビデオゲームでもあるかなと思ったら、
残念、体感系ゲームやメダルゲームしか置いていなかった…


まあ結局、何も買わずにホテルに戻ったわけなんだけど、
時間的には22時くらいにはなっていたかなあ。

ひっそりと静かな夜という感じではなく、人の往来が結構あって、
どこかしこで飲んだくれたり騒いだり踊ったりして過ごしたりしているんだろうなーという雰囲気で、
景色も独特で感じたことのない異国の新鮮さがあり、気分が昂ぶったような気持ちのまま闊歩して…

その時の場景は今でも頭に焼き付いている。


さて、部屋に戻ったら、相変わらずOgaさんは調子悪そうにしていて伸びていた…。

悪性の風邪を引いてしまったのかもしれない。

俺達としても残念だったけど、あまり慰めるのも逆に良くないと思ったので、
ゆっくり横にさせておきながら俺達はベランダに出て、バドとマカダミアンナッツをつまみながら、
一日を振り返ってあれこれと語り合っていた。


丸一日堪能できるのは、あと明日の一日だけである。

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