2007年にハワイへ行った社員旅行記。初めての海外旅行で、感想や印象を記載しています。 ANTIDOTE JOURNEY -アンチドーテジャーニー-

悶絶珍道中!?会社トリオのハワイ旅行記

プロローグ

H19、3月の23日から27日にかけて
我が会社の制作部で、俺含むアツい三人がハワイへ社員旅行へと行って来た。

ハワイといえば「南国」!「バカンス」!「常夏気分」!!
ってなとこで、冬の震えるようなくそ寒い時期に行けば
優越感に浸りながら旅を満喫出来たんだろうけど…

3月の23日といえば桜も開花してきて日本でも情緒満載の時期になってきているわけで、
あんまりオイシイ気分ではなかったよな……

前日・23日(金)15:00

Hujへの怒り

Hujのやろーー!!(゚Д゚)

この時、会社はラッシュ状態、俺は怒り心頭だった。
旅行に行く当日だというのに、17時くらいまで仕事をしてから旅行に行く手はずになっていたのだ。

うーむ、エコノミックアニマル…!!

キリよく終わらせて、終わらないものは引継ぎをして行かなければならなかったのだが…

営業のHuj!!
噂には聞いていたが、何て厄介な人間なんだこの男は!!

「大丈夫です、もうOK取りますから」
というひょうひょうとした態度とは裏腹に、それから3回も直しが入ったのはどういうことだ…!?

これじゃ旅行行けないっちゅーの!!(´Д`;)
全く向こうは焦った感じもなかったのが腹立たしい…

「すみません、最初作ったやつに戻してください…」

~~#☆$≒ёДΩЮ△~~!!

…結局、その仕事は終わりきらなく、Kashiさんにお願いして引き継いでもらうことになりました…
すんません、Kashiさん…

いざ成田空港へ…ハサミ持参をツッコまれる

さて、17:00、仕事は何とかケリをつけられ、一路成田空港まで目指すことに。

日暮里からスカイライナーで、一気に一時間強くらいで成田空港まで行く。
流れゆく千葉の景色を見ながら、会話はもちろん、これからの旅行についての話題でもちきりに…

そんな中、手荷物に関する話になった。

「えぇっ?あすとくん、ハサミなんて持ってきたの!?」

…ええ、持ってきましたが、何か?

「そんなん何に使うんだよ」
「いや、買ったもののタグを切ったりだとか使うこともあるかもしれないなーと…」
「俺旅行でハサミ持ってきた人初めて見ましたよ…」

…んー、確かに!!
機内持ち込みの手荷物としても引っかかるし、スーツケースに入れておくしかなくて…

でも俺は、いつも持っていた鞄が「四次元ポケット」と言われたほど、
何かの時のために色んなものを入れておく癖があるのだ。
カッターやテープ、絆創膏や折り畳み傘、制汗スプレーにメモ帳に…

まあそんなものは何の言い訳にもならず、俺とハサミの2ショットで記念撮影されてしまう。




暗くなってきた頃に、電車は成田空港まで着く。

駅の構えからしてすでに特殊な空間を醸し出していたなあ。
スーツケースをガラガラ引いて、まさに気分は本格海外旅行気分!!

エスカレーターを上がったら、もういきなりそこは成田空港、
カウンターのところで駅員…いや係の人がパスポート拝見を狙って待ち構えている。

Ogaさんがそこでいきなり記念撮影をしだした。

俺に『自分を撮ってくれ』とカメラを託される。

えっ… ここで…? まあいいが……

パシャッ!と係の人をバックにキマッたんだか怪しいんだかよく分からない写真を撮る

メンバー紹介

ここで軽く旅行メンバーを紹介。

まず、年長者であり、俺の直属の上司であるTakさん
先日ハネムーンでオーストラリアまで行ってきた。
たまに情けなさげな裏声を発するのが面白い。
知識・経験共に豊富で、それでいてガチガチの上司然としていなく人間味あるお方。

そして、ムードメーカーであり異質な雰囲気を醸し出すOgaさん
コンパクトなボディからは想像もつかぬ毒舌とひょうきんさを生み出す、我が社屈指の個性的な男。
気難しくてやりづらいところもあるが、わりと人間出来てたりもするいい人。
今回俺と同じく初の海外旅行。

そして。とにかくよくものを食べるイメージがあるらしい。
そして自他共に認める変わり者。
ハサミなんか持ってくるようなね… 天然のボケもたまにかます。
Ogaさんが俺と旅行することを熱望してくれたらしいが、ありがたいのか何なのか…

空港内・スチュワーデスからの思わぬ一言

さて、成田空港内を闊歩して、目的のカウンターまで着く。

搭乗券を貰い、必要な手荷物の整理にあくせくしながら次は持ち物検査の場所へ…

スキャンに通すだけで、ウイルスのように危険物を感知して
画面上に形を表示してくれる優れものなんだな(・∀・)

俺もスーツケースを預けて、流れの中に身を投じる…


んっ?

俺だけ他の人の流れとは別のところへ連れて行かれたのはなぜ…?


行けば、先程通したスーツケースと共に一人のシブい男が待ち構えていた。
そしてさも驚いたかのように
「あー、ライター引っかかっちゃったねえ…」

げっ、引っかかっちゃった!!


しかもライターってそれ、俺がOgaさんから預かったやつ… 

本来俺が捕まるはずじゃなかったのに!!


まあ引っかかったとはいえ、相手は物腰の穏やかな人で、危険物の預ける場所を丁寧に教えてくれた。
ありがとうございます。

そして、その後スーツケースを預ける段階になって、機械をいじりながら手続きをしていたんだけど、
係のムスッとした感じの女の人が手伝ってくれて、速攻で手続きは進行する。

ん?

何か自分の搭乗券を見ると、席が「EXIT」という場所になっている…。

Takさんの話によると、それは飛行機の非常脱出口の近くの特別な席で、
スチュワーデスの席と向かい合わせの足の伸ばせる席だというのだ。

「スチュワーデスの女の人ばかりでいい席かもしれないよ」
とTakさんが言っていたら、突如係の女の人が
「ババアばかりですよ」
とコメントを入れてきた!!

意外なリアクションに狼狽して、笑うTakさん。

その後、女の人に「ハサミなどの持込はないですね?」と聞かれて、
間髪入れず俺が「あります!!」と答えてしまったのだが、
それは『手荷物の中に』という意味だったらしく、また四人は笑い合ってしまっていた。

事務的な係の人かと思いきや、意外にくだけた話も出来て
和やかな気分でそこを後にすることが出来たのだ。



その後、着々と出国の手順は進み、出国審査もパスする。



ちなみにこれは空港内の景色。人のいないところを見計ってパシャリ。

色々と搭乗券だとかパスポートだとか見せる機会が多く、
いちいち手荷物をいじるのが面倒だし時間もかかるので、
ポシェットとかに貴重品を入れて持ち歩いておけばよかった… とか思ったりした。

機内に入って一時間くらい後には機内食が出るというのだが、お腹も空いていたということで、
お腹を満たすために鶏照り焼き丼なんてものを食べたりもした。



さて、待ち時間はまだ少々あったのだが、考えてみたら俺やOgaさんは腕時計を持っていなく、
これは個々で行動するのにあった方がいいということで、免税店でちょっとした腕時計を購入した。

どれがいいかとOgaさんとしゃがみ込んで吟味していたところ、
後ろからTakさんにパシャッ!と撮られたりもして…
細かいとこまでネタにしないでくれ!!

そして一行は搭乗ゲートの方まで行って、いよいよ間近に飛行機を拝むところまでやってきた。





でけえ…

と思ったけど、いや、そこまででもないかな…?
「今日から俺は!!」って漫画では三橋が飛行機のでかさに驚いて
「無理だ…こんなものが空を飛ぶわけがねえ… 俺達は騙されてたんだ」
みたいなことを口走って顔が引きつっていたけど……
いや、そこまででもなかった。

俺達はほっとけばグングンと伸びていく搭乗者の長蛇の列に並び、
搭乗券を係の人に見せてそのまま飛行機の中へと乗り込んでゆく。

ん…
中は何だか新幹線みたいだな…

てか狭っ!!

四国旅行行った時のバスを思い出したぞ。
また眠れないハメになるんじゃないだろうなー。

まあ、俺はアイマスクに耳栓、睡眠薬まで持ってきましたが…何か?

緊迫の離陸…!!

さて、仕事が終わって空港まで目指し、空港内で色々と手続きに手間取って、
ようやくここまでこぎつけたって感じだったけど、いよいよ出発…

離陸の時がやってきた。

スチュワーデスはなぜかみんな異国の人
話しかけてくる声ももちろん英語。
たまにカタコトの日本語。

いや… 
日本発の飛行機に乗る人は大概日本人なんだから、何も外人を乗せなくても…(´Д`;)

それとも何か?
海外へ出てこれから色々と英語を使いこなしていかなければならないということで、
その登竜門的にここで英語に慣らせておく計らいなんだ、ってことなのか…?

真意は定かじゃないが、早速俺は使い慣れない英語で苦闘していた。

ガタゴトと飛行機が動く。
滑走路の位置まで走っていくってところか。

おおぅ、飛行機も車みたいに道路の上を走ったりもするんだな(何を驚いてんだか)

やたらと機内が揺れて、もうすでに俺は緊迫モードに…


ん?

何やらOgaさんの様子がおかしい。


地蔵みたいに固まったまま、何やらうつむいて苦しそうにしているが…

「あぁ… やっぱ国内(旅行)にしとけばよかった」

凄いマジ面。

そこまで苦手…!?

という俺もすっかり手に汗握っちゃっているけど。
Takさんは一人そんな様子の俺らを見て笑っていた。

そんな俺らをお構いなしに、飛行機はグングンスピードを上げて走っていき…

そして…


離陸…!!


うぉぉぉ、耳がツーンとする!!
浮いた、浮いたよ!!


思い切り機体が斜めになっていて
ジェットコースターに乗っているみたいに体が揺さぶられる!!( ; ゚Д゚)


さすがに緊張した。

若干酔いそうにもなったし…

上昇しても上昇してもどんどん上昇し続けて、機体がようやく横になったのは何分後のことだったのか…

機体が横になって幾ばくか時間が経ったらOgaさんもようやく落ち着いてきたらしく、
普通に会話を繰り広げるようになる。

お通しのようなものなのか、急にスチュワーデスから変なお菓子が配られる。

全く美味くない。

そして、運ばれてくる機内食。

「Chicken or beef?」
とか聞かれて、俺は迷わず「チキン」と答える。(さっきも鶏を食ったのに)

機内食はこんな感じのが出てきた。



んー、まあこんな感じか…
俺は庶民の舌なのであまり不味いとは思わなかったが、
でもコンビニの弁当とかと比べたら確かに美味くはなかったな…
とりあえずこれで腹を満たしとけ!くらいの感覚だった。


その後、長い長い7時間のフライトを、各々睡眠という時間で埋めることにした。
何か足元がやけに寒く感じるが…

俺は早速睡眠薬を飲み、耳栓を付けて、呆れているTakさんとOgaさんをよそに
アイマスクを付けて本格睡眠モードに突入する。

そうまでしないと眠れないんだ俺は…!!

そして眠らないといけないんだ…!!

何せ、時差の関係で、ハワイに着く時は向こうの時刻で言えば23日の9時。
日本では一度体感した23日をもう一度体感するというのもちょっとしたパラレル感覚で不思議な気分だが、
つまりは着いたら丸一日、23日を朝から堪能し直すということなのだ。

まさか日中寝て過ごすわけにもいかない。

確実に、眠っておかないとならないのだ…。


しかし…


眠れない!!


チラッとアイマスクを外してみると、TakさんとOgaさんはもう気持ち良さそうに寝ている。
いや、Ogaさんはグラサンをかけたまま前を正視した感じだったから
寝ていたのかどうか掴みにくかったが…


睡眠薬を飲んで、とうに3時間くらい過ぎただろうか…


やべっ… もう、峠は越しちゃってる…?

俺は眠剤を使っても眠れないのか…!?(´Д`;)



…はい、結局俺は空港に着くまで
十分な睡眠セットを使っておきながら
一睡も出来ませんでした(泣)



もう開き直って、飛行機の窓の外の景色を眺めることを堪能している俺。

おおっ、もう夜が明けて明るくなってきている…!!

それは何とも不思議な光景で、雲海の下の方から太陽が湧き上がってきている感じだったのだ。




画像の中央より下の黒い部分は飛行機の羽の部分

凄いよなあ…
地上を闊歩する哺乳類からしたらどう進化してもまず、見ることは不可能な景色だ。
飛行機なんてものを作り上げた人間だからこそ… 見ることを許された、異次元の景色。

俺はmp3でその時ミスチルの「ポケットカスタネット」を聴いていたのもあり、
眠気混じりながら壮大な気分に浸っていた。
OgaさんやTakさんもそのうち起き出し、窓の外をカメラで撮るのに熱中するようになる。

そんなこんなで…
たまにくる揺れからかなり恐怖感を与えられたりもしたのだが、無事…

無事、飛行機はホノルル国際空港の元へと辿り付く事が叶ったのだ。

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