2008年にグアムへ行った社員旅行記。二回目の海外旅行で、感想や印象を記載しています。 ANTIDOTE JOURNEY -アンチドーテジャーニー-

暑く、熱く!!5人組のグアム旅行

三日目・9日(日)9:30

まずはレンタカーへ……運転手は何と、俺!

いや、Ogaさんは正しかった。


実は初日、空いた時間にホテル内にあったレンタカーのカウンターで
この日のレンタカーの予約をしてきたんだけど、
俺が借りる時間は「9時くらいでいいかねえ?」と横にいたOgaさんに聞いたら、
Ogaさんは「いや10時でいいんじゃね?どうせみんな起きないでしょう」と返してきたので、
10時に借りる時間を設定しておいたんだけど……

やはり10時で良かった。


みんな10時ギリギリまで寝ていたから…!!


てか俺自身が夜更かししたせいで思い切り寝ていたし…

すんません。

爆睡していた営業3人を叩き起こし、準備を整えてレンタカーのカウンターに向かったんだけど…


まいった。

カウンターの人がほとんど英語しか喋らなくて、
しかも手続きが『レンタカーを借りる手順』という慣れないものだから
書類を指差したりジェスチャーを交えたりしながら何とか進行させた感じだった。

ただ、カウンターの人がお腹をさすりながら一言つぶやいた、その言葉だけは確実に理解できた。

「Stomachache(ストマクエイク)」


そして俺達は無事にホテル内駐車場に停めてあった車を借りることが出来た。
タイプは普通のセダンで、何とか5人乗れる程度のものだったが、傷はほとんどついていない…
ほぼ新車状態のものだった。

早速乗り込む…

俺は運転席へ!!!

あらかじめ話し合ってはいたのだが、運転する役は俺ということに決まっていて、
実は今日この時まで海外で運転する緊張を持ち越してきていたのだ。

何せ左ハンドルの右側通行という、日本とはいずれも逆のパラレルワールドを運転するような感覚で、
しかももちろんのことながら標識等は全て英語、
さらに海外ならではの日本には無い交通ルールが存在していたりもする!!

ホテルの正面入り口前にあるミニロータリーでちょっと車の運転練習をしてから行きたいなー
と弱腰になっていたんだけど、
そんな時間なぞ与えられるはずもなく、いきなり公道へGO!!

悲しい伝説の地、恋人岬へ

一応グアムの一番の名所『恋人岬』に最初行ってみるという目的地はあったのだが、
ハッキリとした地図を持っていなかった上に、運転自体がまだ慣れてないということで、
とりあえず『道は繋がっているんだ』的なノリの『勘ナビ』というやつで、適当に車を走らせていた。

適当なところで左折したら何もない住宅街に入ってしまったり、途中に雨がパラついたりもしたんだけど、
助手席に座っていたMatsunさんが恋人岬の看板を発見してくれたおかげで、
あまり迷ったりすることは無く向かうことが出来た。

道がシンプルながらも直線的な道が多く、清々しく車を走らせていたのを覚えている。

Matsunさんと俺はよく話していたんだけど、
後部座席にいた他の三人からはあまり言葉が飛んでこなかったため、
寝てるのかな? と思ったんだけど、チラッと後ろをふりかえったら普通に起きてはいた。
IshiさんやHujさんあたり、昨日の疲れもあって車の中で寝てしまうことを予想していたんだけど……


そんなこんなで、恋人岬に着いて、まずは朝の強烈な日差しを浴びることになる。
日焼け止めを忘れたことを猛烈に後悔しながら、腕を焼けないよう押さえながら歩く。

まずは一通りぶらついてみて、展望台があったんだけどそこは確か3ドルだったかな?
入場料が必要だったのでサクッと払って、展望台に乗り上げてみた。

    

うぉぉぉーー、なるほど、
こいつは確かに見晴らしがすげえーー!!



『恋人岬』とは、別に恋人のための岬というわけではなく…(ある意味そんな感じだったけど)

そもそもなぜ恋人岬と呼ぶのかというと、
昔、このグアムに住んでいた名家の美しい娘が、政略結婚をさせられようとして、
嫌気が差して逃げ出し、縁もゆかりも無い貧しい出のチャモロ人の兵士と恋に落ちたのだが、
もちろん親にはそんな恋は許されるはずも無く…
二人は切り立った崖の上まで追い詰められ、逃げ場が無くなってしまった二人は、
互いの髪を固く一つに結び、まるでそこには二人しかいないかのように深く見つめあい、
そして最後の口づけを交わして、海に身を投じたというのである…。



ありそうな話といえばありそうな話だが…

そう、恋人岬とは、そんな悲しい伝説が由来となって出来た名所だったのだ……

まさかグアムの一番たる名所がそんな負の要素から出来上がったものだったとは!!


確かに、この景観は…
グアムが一望できるほどの高台の上にあり、かつ断崖絶壁。

そりゃ落ちたら死ぬよ…!!

というような、まあでも良く言えば見晴らしのいい絶景だった。

ここでももちろん、カメラを抱えたOgaさんのシャッターを押す指がうなった。

  
良く撮れたショットなのだが、カメラマンのOgaさんが不在だった… Ogaさん本人も撮ってあげれば良かった。

至る所でパシャリ、パシャリ、しかもなぜかMatsunさんが被写体になることが多くて。

何となく想像はしていたんだけど、IshiさんとHujさんはここはさほどの興味があるわけでは無さそうで、
早々にこの二人は展望台から去っていった……

Matsunさんは結構何事にも好奇心旺盛で、そういった意味じゃこの旅で一番気が合った人間かもしれない…
その後も俺とMatsunさんでわけのわからないショットをOgaさんに撮られたりしていた。

驚異のワッパー地獄

ひとしきりパシャパシャしたり談笑し合ったところで、次はどこへ行こうかという話になったんだけど、
まだ5人はその時朝飯も食べていなかったので、
時間は11時くらいだったがどこか食べる場所を探そうということで意見が一致した。



俺の運転シーンもちゃっかり撮られた


適当に車をホテル方向に向かわせつつも食べる場所を探していて、
初めはマックにしようかと話していたんだけど、
急遽『バーガーキング』を発見して、そこに寄ることに決まった。

中にはほとんど客はいなく。
とりあえずみんなそれぞれワッパーのセットを頼んだんだけど…

店員さんに「コンチャカードを持っているとお得になりますよ」的な事を英語で言われたんだけど
俺達は旅のパックとしてコンチャカードは持参していたので、
おぉこれはラッキー!とばかりに提示したんだけど…


これが誤算だった。


コンチャカードは提示するとサービスでジュニアサイズのワッパーが無料で貰えるというものだったらしく、
出てきたものは「頼んだワッパー+ジュニアサイズワッパー」


やばっ!!


ただでさえワッパー自体が強烈にでかいのに、
それプラスジュニアサイズワッパーなんて食いきれるのか!?
と、俺達5人は苦笑しあったが、とりあえず頑張って食べてみることにした。


比較用に、自分の拳も入れてみたが… ワッパーサイズは両手分位あったな……


味はまあまあ、普通に美味いバーガーだったんだけど……



無理。 とても無理。


まー、無謀な挑戦だった。

旅の道中、残飯処理班扱いされていた大食いのMatsunさんもこの時ばかりは食べ残さざるをえなかった。

しょうがないのでジュニアサイズのワッパーはとりあえず、
一口も手をつけないままテイクアウトすることにした……

スペイン広場とラッテストーン公園へ

その後、まだまだ時間もあったので、
とりあえずはかねてからチラッと話していたグアムの名所を巡ってみようということで、
歴史探訪的なものだったが『スペイン広場』『ラッテストーン公園』を巡ることした。

まあ決めたのはほぼ俺とMatsunさんだけでなんだけど、
他の三人に伺ってみたところ異論はなかったので、車を走らせることにしたのだ。

道は凄く簡単で、距離はあったが右左折をほとんどしなかったので、快適なまま目的地を目指せた。

周りを見渡したところ、ハワイよりは田舎的なイメージがあったけど、
でもそれなりに大型の建造物もチラホラと伺えたりしていたっけか。

ふと気になったのだが、
グアムの幹線道路を走っていると、歩行者がほとんど視界に入らないことに気付く

移動は全て車で行っていて徒歩圏で行くようなところが無いからなのか、
信号でも横断歩道を横断している人はほぼ皆無だった。
人口が多く建造物がやたらと多い池袋を拠点としていた身としてはギャップが大きかった部分だ。


そして俺達は、まずスペイン広場に辿り着いた。

  

まあ特別感動したものは無かったので詳しくは割愛するが、
スペインの支配化にあった時代に出来た建造物のなごりみたいなものが至る所にあった。

大砲とか、総督邸とかあったりしたっけか。

中には『チョコレートハウス』なんてのがあって、
実際行ってみたらただの小さなガランドウの廃墟の小屋で、Matsunさんがひどくがっかりしていたな(笑)

適当にパシャパシャ撮ったりして、ツアーで来ている人達も結構いたので、
ちゃっかりそれにまぎれてガイドの説明を聞いたりとかして過ごしていたんだけど、
それにしても今回はツアーとかじゃなくフリープランで来て良かった。

自由に見学できて自由に時間の割り振りが出来るし、
ガイドの人の「では次に行きましょう」(えーっ、もっと見てたかったのに…)というのも無い。

そのあたり、レンタカーを借りて大正解だったと感じた。



俺達はそのあと、近くにあるラッテストーン公園に向かった。



ラッテストーンは、チャモロ文化の名残りで、
何かの重要な建物の土台として使われた石柱のこと、とのことだったが、
これは「ふーん…」という感じで、適当にカメラに2・3枚収めただけだった。

それより、公園内に何と太平洋戦争中に使用されていたという防空壕を発見して、
そちらの方が興味津々だった。

看板には『中に入るのは危険です』みたいなことが書かれていたんだけど、
危険って事は入るのはダメってことではないよな、と俺とMatsunさんだけ中に入ったのだった。

さすがに俺はちょっと中を見渡したくらいだったんだけど、
Matsunさんは一人で奥の奥まで入っていってしまって、『この程度か』とガッカリしながら出てきたっけか。
どんだけ!

それにしても、この防空壕は『日本人が強制的にチャモロ人に掘らせていた』とのことだったのだが、
日本人はどれだけ酷い事をしてきたのか、
これって今でもチャモロ人に日本人は根っこのところでは良く思われていないんじゃ…?
と思ってしまったり。

アメリカ領の『緑茶』にショックを受ける

それから俺達は、一度ホテルに戻ることにした。

時刻はすでに13時過ぎにはなっていたっけかな?
この日は17時半からオプションのポリネシアンディナーショーの予定があったので
それまでには車を返さなければならなかったんだけど、
Matsunさんはまだ色々と行く気満々で、他の人との温度差も考慮して
ホテルに残る組とどこかに出かける組に分かれようか、ということになったのだ。

しかし、いざ、ホテルに戻ってみると…

ホテルに残ったのはOgaさんだけだった。

てっきり俺はIshiさんとHujさんも残るものだと思っていたんだけど、
意外にもこの二人は俺とMatsunさんに付き合ってくれるというのだ。

なので、4人で車の旅は再開し、まずは飲み物や土産などを調達しようとのことで、
グアムの中でも大きいショッピングセンター『Kマート』に寄る事に決めた。

そこで俺とMatsunさんは無難にボルヴィック(水)を購入したんだけど、
Hujさんが緑茶を購入して、海外の怪しいメーカーだったので一口飲ませてもらったんだけど…


吹き出してしまった。


はちみつ入りになっていて、
レモンティーみたいな甘さになってるーー!!

米国の食べ物はガツンとした大味のものばかりだが、
そっちの人にお茶の「ワビ」「サビ」みたいなものは理解出来ないのだろうか…

緑茶を甘くしたらアウトだろ!!

美味しいお茶はれっきとした日本の良き文化なんだな…ということを実感してしまった。
お茶大好き人間の俺からしたらこれは痛い。

激しいヤシの実割りバトルが勃発!!

そんなことがありながら、
俺達は残った時間をグルッとグアムの島を半周位して、ドライブの時間に充てた。

出来れば『タロフォフォの滝』なども回りたかったんだけども、それは時間的に厳しかったので避けた。

だが、途中に思いつきで寄った小さな公園では、
太平洋戦争時代のトーチカの跡を発見できたり、何とヤシの実を発見できたりした。

どんなところに楽しさが転がっているか分からないもので、
そのヤシの実を割ってみようという試みが思いのほか白熱して、盛り上がったんだよなー。

体格は一番の大きさを誇っていたMatsunさんと、
元ボクサーだったIshiさんがどちらが最初に割れるかということで、
激しいバトルが繰り広げられた。

Matsunさんは思いきり硬いところにヤシの実を叩きつけるやり方で、
Ishiさんは重い石を思い切りヤシの実の上に落とす方法で
それぞれ割ってみようとしたんだけど、これがなっかなか割れない

俺も両方の方法で試してみたんだけど、
傷一つ負わせることすら出来なくて、ヤシの実の硬さを思い知ったなー。

振ってみると、確かにチャプチャプという音が聞こえたから、中に液体は入ってはいたんだけど……
Ishiさんなんかは上半身裸になって、ヤシの実を割ろうと躍起になっていたので
周りから『原人』扱いされて笑ったりしていたなあ。


結局、ヤシの実は割ることが出来なく、断念してその公園を去ることになってしまった。

これでは我々は仮に無人島生活を送ることになっても生き残れないぞ…!!

ここは元々人がほとんど来ない場所なのか穴場なのか、俺達以外に人は一人もいなく、
かろうじてバーベキューのためあつらえたようなテーブルが置いてあっただけの小さなところだった……

グルリとグアム島を一周、16時にはホテルへ

その後、俺達は周りの景色を堪能しながらも時間を気にしていたのでどこに寄るでもなく、
グルリとグアムの島を一周してきた。

途中、ニワトリが道路を横切ってきたり、普通に放し飼いにしていた光景が新鮮だったっけかな。

主要な道を走ってはいたものの、思ったより高い場所に道があって、
眼下の景色を楽しんだりすることも出来た。
その高さのおかげか、登山をするとよく体験出来る、
雲の影が地面に出来る現象も目にすることが出来たのも印象深かった思い出。

  
だだっ広く、壮大な景色がずっと続いた田舎道… と、アホ面をした車内でのHujさんをパシャリ。

そして、俺達は思ったよりも大分早く、16時過ぎくらいにはホテルまで戻ってきた。

Kマートに寄ってから2時間以内で一周することが出来たので、
恐らく半日でもあればグアムの島全体を回ることも可能だったのかもしれない。

道が単純で、スイスイ飛ばせる環境が島を回りやすくさせているのだろう。

部屋に戻ってみたら、OgaさんはOgaさんで個人行動を起こしていたらしく、
一人で実弾射的を楽しんできた経緯を話してくれて、写真も見せてくれた。

思った以上に銃は撃った時の反動が強く、係りの人に背中を押さえていてもらったほど、らしかった。
そしてなかなか照準通りに玉を射抜くことも出来なかったようで、
実弾の扱いの難しさを聞きながらにも感じることが出来た。


その後、俺とMatsunさんとHujさんの3人で余った時間を買い物に費やして、
部屋に戻ってみたら……

何とIshiさんが消えていた。

書置きが残されていて、「出掛けてきます。夕食は、平気です。」
と書かれていたんだけど……


「平気です」って何よ…!?


時間には間に合うから平気です、なのか、食べなくても平気です、なのか、
どちらともとれるような曖昧な書き方をしないでくれ!!

と、俺達三人は頭を悩ませていたんだけど、恐らくこれは後者の方なんだろうな……
と察し、オプションのポリネシアンディナーショーはしょうがないので3人で堪能することにした。

ちなみにOgaさんは初めから不参加の予定だったので、初めから4人で予約を取っていたのだ。


2人とも、そんなに興味がないのか…!?


少なくとも俺はバイキングが出来る時点でかなり楽しみだったんだけど……

ポリネシアンディナーショー

時間が来て、残った俺ら3人は下で待っていたツアーのバスの元へ向かった。

観光バスのようなでかいバスに乗り込み、他のホテルの人たちも乗せて(なぜか年配の人ばかり)、
そのままバスに揺られていたら……

なぜか着いたところが、昨日シーウォーカーで寄ったばかりの海中展望塔前

ちょっと考えて、ん…!?と思い出した。

確かこのツアーには、オプション的に『海中展望塔の見学』が付属していたのだった……

しかし、確かその見学は、参加するかどうかを選択出来て、
俺は『しない』にチェックをしたはずだったのだが……


と首をかしげたものの、何だか乗車していた客全員が見学できる(むしろ流れ的に強制だった)とのことなので、
俺達は海中展望塔代も払っていないのにちゃっかり堪能してきてしまった。

まあ、特別何がどうというわけではなかったけど…

魚は見られたけど、これなら直に見られたシーウォーカーや、初日に行った水族館の方が迫力はあったなあ。

というわけで、サックリと終わらせて、俺達はそのままディナーショーを行う建物の方へと向かった。

これが何と海中展望塔のあった場所の道路の向かい側にあったのだ。

 
建物に向かっている時、途中で素敵なショットを収められた。そしてHujさんの今度はまともなシングルショット


入店するとき、原住民みたいな格好をした人と写真を撮ってから(これも強制)中に入ったんだけど、
これもどうせ後で記念とかで売りつけられるんだろうなーとか思いつつ……


中はすでにディナーショーの雰囲気は出来上がっていて、
暗めの中、テーブルの上に火が灯されていて、良いムードになっていた。

早速バイキングを始められるとのことなので、俺達3人は一挙に食べ物をテーブルに並べ出した。
カニや貝、海老、刺身などの海の幸に、ステーキ、稲荷、巻き寿司、サラダ、
よく分からん炒め物や揚げ物、そうめんなんてのもあった。
もちろんチーズケーキなどのデザートも。


ちなみに、向かい側は本来来るはずだったIshiさんのための席… チーン……


色々食べてみたんだけど、 んー、さすがに日本の味に比べたら…… という感じだったな。

俺は最終的に脂っこいステーキを食ってあっさりとしたそうめんを食って
ステーキを食ってそうめんを食って……という繰り返しに落ち着いてしまった。

飲み物は一杯目はサービスだったんだけど、二杯目からはお金をとられるシステムになっていたな……

そんな感じで、みんなここぞとばかりガツガツと食べてお腹を一杯にし、
さ、そろそろお勘定……というようなタイミングで、ようやくショーがスタートした。

初めはただ舞を舞ってるだけのような、
これ練習すれば俺でも出来るんじゃね…!?というようなショーが展開されていた。

が、次第に内容が激しくなっていって、フラダンスを女性が踊っていて、
それを見ていた客を無作為に(多分?)引き寄せて、一緒に躍らせて笑いをとったりとかしていて、
次に男が火を使ったファイアーダンスを始めて、グルグル松明の火を回したり、
遠くに松明を投げて別の人がキャッチしたり、かなり凄いものが見られた。

  
誰が決めた席かは知らないが、柱が邪魔で見えないことが多かったのが猛烈に痛かった。

このファイアーマンが火を口の中に入れるパフォーマンスをし出した後、
それを客にもやらせようとまた無作為で人を選び出して、
(俺は速攻で身を縮めたが)選ばれた気の毒な人が火を入れられたりしていたっけか。

まあからくりはあるにしても、もし、万が一何かあったらどうするんだ……?
と、俺は不安な目を向けてしまっていたんだけども。


という感じで、ショーは終了した。

何か無理やり引き込まれた感はあったけども、全員で手拍子をしたりして、
さすがにクライマックスは盛り上がって終わった感じだった。

しかし……

その後に現れた、支配人みたいな男が
「来ていただいてありがとうございます」の次に言ったセリフで、全てが萎えてしまった。




「お客様は神様デース!!」




おいその言葉をそこで使うか……?


俺にはその時それが
「お金を注ぎ込んでくれてありがとうございます、お客さんは大事な金ヅルでーす」
に変換されて聞こえてしまって、ガックリとしてしまった。

外人だから正確な日本語の使い方を知らなかったのかもしれないけど、
MatsunさんとHujさんもこれには苦笑していたっけかなあ。


そして、ファイアーダンスをしていた男が何やらダッシュで入り口の方まで駆けていったから、
何事だ…?と思ったら、何のことは無い…
先程撮った写真を売りつけようとスタンバイしに向かっていただけのようで、
尚更ガックリしてしまった俺達は、いの一番に建物の外へ向かってしまった。


全体的な印象としては、そのガックリしたのを差し引いたにしても
まあまあ料理は美味しく、まあまあショーも楽しかったんだけども
価格と見合わせたらちょっとコスパはキツいな、と思ったのが正直な印象だったな。

不調の兆し

俺達はそのまま、バスに乗ってホテルへと戻った。

時間的には21時過ぎくらいだったかな、
部屋に戻ってみたらちゃんとIshiさんとOgaさんは部屋にいた。

それからはどこに行くでもなく、まったりと過ごしていた。

Ishiさんは今夜も夜の街を徘徊するようなことを言っていたんだけど、
俺は何かこの時体調が思わしくなくなっていたので、この日は一緒には行かないことにして、
どうやらHujさんもこの日は行くつもりは無いらしかった。

Matsunさんは明日がもうラストだー、と早くもグンニャリしていて、
まあそれは少なからず俺含めみんなもそうだったんだろう…
この日はあまり全体的にテンションは高くなかった。

テレビを見てちょうどグアム情報を流していたので、
今更、時すでに遅しながらもそれをまったりと見ていたりしながら
夜は更けていったのだ……。

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